ショップ店員のお仕事 メリット デメリット

アンティークなブティックの店内の風景

好きな洋服や雑貨に囲まれてお仕事できるなんて!と大好きなショップのスタッフとして6年働いた経験からこの記事を書いています。ショップ店員のお仕事のメリット、デメリットを書きました。また1日の仕事内容も。これからショップ店員を目指す方の参考になればと思います。

関西の地方都市にある商業ビル(ファッションビルとも言う)内のアパレルショップで販売員として勤務しました。若者から大人まで幅広い層に人気のナチュラル系デザイナーズブランドショップです。ワンピースで5万円、ブラウスで16800円の値段設定なので毎回は買えませんがおしゃれなスタッフさんの着こなしが見たくてよく通っていましたw

そんなことでショップのスタッフさんとも顔見知りになり、ある日お店に行ったらスタッフ募集の張り紙が。その場で申し込んで次の日面接、採用となりました。実はたまたまこの時期はバーゲンセールの前で猫の手も借りたい状況だったようでラッキーでしたw 。こうして猫の手として仕事に就いた私はパート勤務で当時、時間給930円でした。

猫の手にしては時給よかったw

面接では本社から人事の方が来て将来的には正社員になりたいかどうか聞かれましたので、とりあえず「はい」と言っておきました。次の日から勤務となりバーゲンの準備が最初の仕事でした。最初はパートタイムだったのですが、半年後に正社員となり2年後にショップ店長となりました。(店長とチーフが退職した為)w

この記事は

ショップ店員に興味のある方

ショップ店員として就職を考えている方

ショップ店員のメリット

ショップ店員のデメリット

目次

ショップ店員ってどんな仕事?

午前

ショップ店員の朝は遅い。
開店時間は10時00分。早番遅番とその間にの3交代制
9時30分〜18時30分
11時00分〜20時30分
12時00分〜21時30分

  1. 朝の清掃
  2. 朝礼
  3. 事務処理事項の確認
  4. 入荷商品の確認、品出し、陳列
  5. ディスプレイの変更
  6. 販売

お店の清掃

フロアのモップ掛け、鏡、ガラスなどを磨く、商品棚の埃をとる、花を飾るなどお客様を気持ちよくお迎えするための準備をします。空気清浄機も稼働させます。店長はお店に飾る花を自分で買ってきていました。お店への愛を感じました。

商品の陳列

商品は棚に畳まれて置かれているものと、ハンガーラックにかけられているものがあります。商品を1点ずつたたみ直しながら、タグが切れていないかなど確認します。糸のほつれや汚れのあるものはバックヤードに引き、返品の準備をします。

事務処理事項の確認

昨日の売り上げ金額や先週の同じ曜日には何が売れていたかなどの確認。今日の入庫予定商品や客注の商品が届くのかなども。スタッフのシフトを確認。本社への連絡事項などもこのとき把握しておきます。

入庫商品の確認、品出し

いつも午前中に商品が届くので到着次第納品チェックし、出来るだけ早く陳列します。売れ筋やシーズンのメインアイテムは店内の一番目立つ場所に陳列します。どこにどう置けば売れるかを日々研究して置き場所を変えてみたりします。

ディスプレイの変更

そのシーズンのメインアイテムをトルソーやディスプレイ台を使って演出していきます。基本この仕事は店長やチーフがやります。仕事に慣れてきたらたまにやらせてもらえますが、直されたりして指導をされます。センスを磨くのに大事なお勉強の機会です。

販売

これがいちばんみなさんが見ているショップ店員の姿でしょうね。「いらっしゃいませ」からはじまるセールストーク、これは研修や勉強会でこの世界のトップクラスの方がきてロールプレイングで訓練します。私は最初戸惑いましたが結構馴れると楽しいです。この勉強で販売の基本ができるようになるので、積極的にお客様にアタックしていました。この売り上げ実績がのちの評価になりますので頑張りがいがありますね。

私が勤めていたお店はブランドの個性がはっきりしていたので、固定客数を増やして売り上げにつなげていました。要はショップやスタッフのファンを作るということです。(このように教えられました)

ショップによってその販売形態が違うと思いますが、商業ビル内と言うこともあって流れで入ってくる人にも積極的に販売していました。接客に10分〜30分はザラです。店内でゆっくり過ごして頂き、来季の新商品などの購入予約を取り付けるのもお仕事でした。

ブティックのハンガーラックにかかった洋服

午後

  1. ダイレクトメールの作成
  2. 顧客管理
  3. 1日の売り上げ計算
  4. 在庫管理
  5. 売り場の整理
  6. 閉店

ダイレクトメールの作成

接客業にとっては命の次に大事と言われる顧客リストw 一度お買い上げ頂いたお客様には、1週間以内にダイレクトメールをお礼の言葉と次回入庫商品の情報を添えて送ります。これ大事。顧客のお誕生日や接客時に聞いた情報でお祝いや栄転などの時も忘れずに。これが顧客開拓でとても重要な仕事です。当時私の上司に当たるチーフはこまめにダイレクトメールを送っていました。新婚旅行に着て行く服を買いに来たお客様にお祝いの花を送っていました。これも顧客を繋ぎ止めておく戦略ですね。

顧客管理

しばらくショップに来ていない顧客に電話を入れて、新商品のお知らせや雑談をします。この時の決まり文句は「〇〇さんにすっごく似合うワンピが入荷しましたぁ!これはもう絶対〇〇さんだなって皆で言ってたんですぅ。お取り置きしておきますね!」です。今思うとめっちゃ強引ですねw。顧客の来店予定日を前もって確認して、そのお客様を担当しているスタッフのシフトを決めていました。お客様はそのスタッフに会いにくる場合があります。そのときそのスタッフがお休みだと商機を逃します。と教えられましたw。

顧客への接客

顧客は基本午後の来店が多いです。お仕事帰りとか用事を済ませた後に来ます。特に25日のお給料日の午後に来店する顧客は買う気満々ですので、必ずセット販売で売り上げを取りに行きます。はい、勝負ですw

1日の売り上げ計算

営業時間もあと1時間となったところで、店長やチーフは今日1日の売り上げを計算します。
集計表にまとめて管理します。

在庫の管理

今日1日でどのアイテムが売れたかなど集計して本社に送ります。在庫などはすべてパソコンで管理し、追加注文もこの時点でおこないます。売れ筋や色欠け商品はこの時点で発注をかけます。

売り場の整理

売り場はその都度整えますが、一日経って乱れていたりしますので畳み直したりしながら商品チェックをします。このとき、今日誰も売っていない商品がなくなっていたりすることもあり、盗難の被害に遭ったことに気づく場合もあります。これはあってはいけないことですが。。

商品に破損や汚れがないか確認します。

閉店

館内に閉店のアナウンスが流れ、ショップにシャッターが下されます。シャッターがないショップは棚に布をかけてレジを閉めます。最後に店長からの「ご苦労様」の言葉があり一日が終わります。

1日があっという間に過ぎてゆきます。

ブティックのハンガーラックにかかった洋服(モノクロ)

ショップ店員のメリット

好きなブランドや商品に囲まれてお仕事ができるところがやっぱり一番のよいところですね。ショップのブランドのアイテムを社員割引、略して「社販」で購入することができましたので、好きな洋服を安く買える点が嬉しいです。

来季の流行やトレンドが先にわかるので最先端のおしゃれができること。

お客様やスタッフ同士でおしゃれセンスを磨き合うところもよいところ。不思議とライバル意識や競争心はなかったですね。それぞれの個性があるから洋服が被ってもまったく違う着こなしでしたよ。

接客、顧客管理、在庫管理のスキルが身に付きます。本気で取り組めば営業の基本がすべて身に付きます。自分が興味のない商品やサービスのセールスをするわけではなく、好きな商品であればその勉強にも熱が入ると思いますしモチベーションも上がります。

私の入った会社は福利厚生がしっかりしていました。これは会社によって違うと思いますので求人要項を確かめ、面接でもしっかりと質問してよいと思います。

やる気のある人は必ず結果とスキルを身につけられる職業だと思います。私は昔人見知りのところがありましたが、この仕事で訓練され自信がつきました。苦手克服の練習になると思います。

女性の職場のため人間関係がめんどくさいと思いがちですが、私の経験からOLやってた時よりスタッフは皆、自分の好きなことを仕事にしていたので勉強熱心でおしゃれに燃えている元気な人が多かったです。他人の悪口を言ってるよりも自分磨きに邁進している人が多かったな。

年に2回、新作展示会があって出張で買い付けに行くのが楽しかったです。都会のショップのカリスマ店員さんと会えたり、有名モデルさんやタレントさんも来ていました。

ショップ店員のデメリット

ノルマあります。ショップ売り上げ目標額と個人売り上げ目標を立てていました。達成できなくてもペナルティはありませんでしたが、売り上げが達成できなかった日に社販の入金していました。店長になってからは数字に追われる日々でした。結構ストレスかも。でもどの業種も厳しいですよね。

立ち仕事で長時間労働なので足が浮腫みます。貧血気味になる人もいます。洋服が似合う体型を維持するために極端なダイエットをしている人も多く体調不良を起こしがち。私は実家暮らしだったので食事の支度も母親がしてくれていました。自炊だとかなりキツイ。遅番早番の2交代勤務だったので食事の時間が不規則になります。夜はかなり遅め。

お客様とのやり取りでメンタルがやられることがあります。接客しようと声掛けしてもガン無視される事は慣れっこですが、あまりキツイと流石に凹みます。また明らかにクレーマーな方もいて、キレそうになっても笑顔で接客。ストレス溜まります。まあ仕事と割り切ればいい話ですがね。

店舗スタッフと会社との意識の違いがあります。私たちは現場の声を届けても事務的な対応をされてます。どこの会社でもあるあるですね。

給料安いです。他業種に比べ安いと思います。店長になると手当がつきますが責任も出てきます。売り上げが伸びないと会社本部からチェックが入り、担当社員がお店を見に来ます。そして改善点を指摘します。

アンティークなブティックの店内でハンガーラックに掛かったたくさんの洋服

気になること

ショップ店員になって働きたいけど接客とか、話しかけたりとかできるか心配。

洋服は好きだけどセンスがイマイチ自信がないけど大丈夫かしら?

答え

接客はレッスンを受けます。お店の中でスタッフがお客様役をして、声かけから練習しますので大丈夫です。最初は緊張しますがそのうち慣れて誰でもできるようになります。

洋服のセンスもチェックしてもらえますよ。自分では選ばない色や柄のものを着せられたりします。客観的に見てもらえるので新しい自分を発見できました。シーズンの売れ筋アイテムやカラーはお客様に買っていただくものなのでスタッフは売れ残った色柄のものを購入し、いかにオシャレにかっこよくコーディネイト出来るかセンスが磨かれます。

給料

ショップ店員の令和3年
平均年収で323万円時間給平均995円。派遣社員1325円。
保険料や年金が引かれますので安いですね。更にお給料は洋服代に消えていきますので一定の年齢になったら転職する方が多いです。やりたいと思ってる方は若いうちに経験しておいた方が良いお仕事です。

まとめ

いかがでしたか?ショップ店員のお仕事は。この仕事はまず好きなブランドや商品を扱うお店で働くと言うことが前提になってきます。興味ないショップだと本当に仕事と割り切れないとかなりしんどいと思います。体力的にもキツイ部分があります。逆に言えば洋服が好きなら楽しんで仕事ができます。

私が新人の頃、全国トップの売り上げを出している直営店に研修に行きました。スタッフは本当のプロフェッショナルでした。センスも接客もすごかったです。なにごとも真剣に頭と体を使って仕事をしていました。そして何より努力していました。店長も厳しいけど温かい方でした。私に似合うアイテムをチョイスしてくださり、すごく新鮮で新しい自分を発見した気がしました。こういったショップ店員さんにファンが着くのですよね。私もファンになってしまいましたww。

ショップ店員としてお仕事をすることで営業職の基礎を学び、その後の人生でも生かされています。
迷っている方がいたらぜひチャレンジしてみてくださいね。

ハンガーラックに掛かった店内の洋服

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